2012/05/10

犬小屋の外でカラスに襲われた犬

小屋のそばで辺りを見ている犬。
時刻は午前10時頃。
いつものように犬小屋の外で昼寝をしていたリリーが、カラスに襲われたらしい。

家の者の話では、こうだ。
「キャッインッ!」
突然外で、今まで聞いたこともないリリーの悲鳴のような大きな声が上がった。
家の者が外に出てみると、リリーは犬小屋の中に引っ込んでオロオロしている。

犬小屋の入口の側の、道路寄りのコンクリートの上に、一羽のカラスが立っていてじっと動かない。

家の者が「シッシッ!」と叫んでも、カラスは退かない。
カラスめがけて小石を放ったら、家の屋根に飛び移って、じっと下を見下ろしている。
家の者が、屋根の上のカラスめがけて小石をぶつけたら、カラスはようやく公園の方へ去って行った。

カラスがいなくなったので、リリーは怖ず怖ずと小屋の外へ出て来た。
家の者がリリーの体を調べたが、どこにもカラスに突かれた傷は見当たらないという。

リリーは朝の散歩の途中、公園の芝生の上にいるカラスに飛びかかろうとしたことが何回かあった。
この季節は、カラスの産卵と子育ての時期。
カラスにとっては、自分の縄張りであるこの公園でのリリーの「横暴」な振舞いは、気に障るものだったのだろう。

犬小屋付近のリリーの縄張りの奥深くに侵入して、リリーに反撃したのかも知れない。
件のカラスは、じっとその機会をうかがっていたのだ。

そして、今日が、カラスにとってベストチャンスだった。
油断だらけで眠りこけていたリリーめがけて急降下。
リリーの体に一発お見舞いする。

リリーは何がなんだか仰天して、危険を察知して犬小屋の中に避難。
カラスは、どうだとばかりに、駐車場のコンクリートに仁王立ちして胸を張る。

カラスに襲われるなんて、リリーは初体験。
まあ、これもリリーの社会学習のひとつになることでしょう。