2007/10/30

犬のもどかしさ


犬の口は、ときには、人の手の役割を果たしているようだ。

じゃれているのか、何かを伝えようとしているのか、ジャンプして人の手を咬むことが多くなった。

咬むと言っても、口で手を包み込む程度の咬み具合だから、敵意は無いのだろう。

だが、ジャンプ状態で咬まれて、そのまま着地すると、やはり痛い。

相手が無邪気だからと油断していると、こっちは痛い目にあうことになる。

2007/10/10

黄昏の犬

タイルに顎をのせて、骨伝導探索中。
建築用語で「犬走り」という言葉がある。

「 建物の外壁面を保護するために、その周りの地盤をコンクリートや砂利で固めた所」なのだそうだが、玄関口の三和土のタイル部分もそれにあたるのだろうか。

その「犬走り?」にリリーが顎をのせて、黄昏の物思いにふけっている。

犬にしては、ちょっとシラケた表情だ。

犬走りの上で、リリーの瞑想が走る。

だが、リリーの瞑想は、現実の行動となって具現しない。

リリーの行動はとても現実的だ。

2007/10/09

犬の街

ここは犬の街だ。

秋になってから、夜、犬の鳴き声があちこちで上がるようになった。

それにつられて、リリーも声を上げる。

遠い鳴き声、近い鳴き声、町内の犬が一斉に声を上げているようだ。

この付近は。犬を連れて散歩している人が実に多い。

町角からあらわれ、町角に消えて行く、見慣れた、あるいは見慣れない人と犬の影。

2007/10/08

ご機嫌な犬の表情

何か楽しい事があるかな。
ちょっとご機嫌な表情。

笑っているピエロのようにも見える。

楽しい事があるかな?という期待感が少しずつ湧き上がっているのだろう。

「リリー」と呼びかけたら、跳ね起きて、側におすわりした。

クルマに乗って、遠出の散歩をすることを、わかっているような機嫌の良さ。

飼い犬の、こういう純粋の無垢な喜びに触れると、癒されているような感じがする。

2007/10/03

犬の不満

体を折り曲げた伏せの姿勢で、不満そうな顔つきのリリー。
じっと、こっちを見つめているような、睨んでいるような。

何か、もの言いたげな目つき。

ヒトもそうだが、犬もそうなのだろう。

気持ちが目にあらわれる。

不満を抑えられずに、イライラしだしそうな気配。

こういうときは、そっとしておく。

2007/10/01

人気者の犬


リリーはちょっとした人気者らしい。

顔が可愛いとか、毛がきれいだとか、おとなしくて素直な性格だとか、リリーの犬小屋に立ち寄る近所の人たちは、そんなことを言いながら、リリーに触る。

リリーはすまし顔で、盛んに尾を振ってそれに応えている。

リリーの尾の振り方も、見物だ。

長い尾をすごいスピードで振り回す。