2017/11/17

うっすらと雪が積もった公園の草を食べる犬

【朝方、公園の枯葉の上に、雪が少し積もった。】


青森市内は昨日に引き続き、今日の朝も降雪があった。
愛犬の散歩コースの公園も、うっすらと雪化粧。
雪の白さにドウダンツツジの紅葉が映えて鮮やかだ。
そんな真紅の紅葉を眺めるでもなく、リリーはうつむいてばかり。

雪の下になっている青草を食べるのに夢中だ。
あまり食べさせないようにしているのだが。

リリーはヒトの食べるケーキが大好き。
甘いクリームやチーズが好きなのだ。
そんなリリーにとって、草はどんな味がすることやら。

美味しいから食べているのではないだろう。
サラミ巻きのオヤツも好きなリリーにとって、青草なんか美味しいはずがない。
そう私は思っているのだが、はたして真実はどうなのか。
愛犬に尋ねても教えてくれない。

リリーは、ムシャムシャと美味しそうに青草を食べている。
わざわざ雪の下の草を食べているのは、それなりの理由があるのだろう。
犬の健康や飼育法などについてまとめてあるサイトには、主に以下の理由が書かれている。
  1. 胃腸の調子が悪いときに整腸剤がわりに食べる。
  2. 胃の中にある毛玉などの異物を吐き出すために食べる。
  3. ストレス解消のために食べる。
リリーは散歩のたびに草を食べているので、上記三つの理由が常に存在しているのだろうか。
などと考えている間も、草食いは続く。
こんな冷たいものをお腹に入れては、かえってお腹をこわすんじゃないの?
胃腸の調子が悪いときにこんなものを食べたら逆効果でしょう。
お腹をこわしたら、それはそれでストレスでしょう。

ふだんの散歩の時、グイグイとリードを引っ張って草食いをやめさせようとすると、素直に従うときと相変わらず食べ続けるときとがある。
まったく何がどうなっているのか。
10年間いっしょに愛犬と過ごしているのだが、わからないことだらけ。

雪が降っても青々と生い茂っている草には、滋養がありそうに見える。
ふだんドッグフードばっかり食べているから、生野菜がわりに草を食べているのだろうか。
冬の野菜は、低温にさらされることで糖度が上がると言われている。
案外リリーは、雪の下の草の甘味を噛み締めているのかもしれない。

でも過食は禁物。
寄生虫が潜んでいたり、除草剤が混じっていたりしたら一大事。
愛犬の草食いは、安全な草地でほどほどに。
そう心がけているのだが。


【雪の下の青草を引っ張り出して食べる犬。】


【一心に草を食べ続ける犬。】


【草を噛む音が止むことは無かった。】

【犬の目には青草しか映っていない。】


【手足は動かず。首と口だけが忙しく動き回る。】